アルバイトの経験が、自分の「好き」を知るきっかけに
—どんな気持ちで就職活動をスタートしましたか?
齋藤 最初は何をやりたいかも、何に向いているのかもまったくわかりませんでした。就活に対して一応やる気はありましたが、自信がなくネガティブな気持ちになりがちでしたね。
野島 私はわからないという以前に、やりたいことがないという状態。人と話すことが好きなタイプではないので、できる仕事があるのか不安でした。
でもしばらく考えるうちに、自分は黙々と作業することが好きだとわかってきて、製造業が向いているのではと思うようになりました。
—自分のそうした適性に気づくきっかけは?
野島 学生時代、焼肉店でアルバイトをしていたんですよ。接客とキッチン業務の両方やりましたが、私は接客よりもキッチンで料理を盛りつけるような作業のほうが好きだったんです。
齋藤 私も、アルバイトの経験で気づいたことは大きかったですね。最初100円ショップで品出しのアルバイトをしたのですが、楽しさの点で自分には少し物足りませんでした。次に働いたスーパーの惣菜部門では、自分の作ったお惣菜をお客さまに買ってもらえることがとてもうれしかったんです。それで製造業を強く志望するようになりました。
ひとつずつ経験を積むことが自信になる
—製造業の中で、どのように企業を絞り込んでいきましたか?
齋藤 お惣菜は買っていただくところまでは見えますが、その後お客さまが食べている様子まではわかりません。実際に人の役に立っているところまで見届けられるものが作れればもっとおもしろいだろうと考え、合う会社を探しました。
野島 企業を調べていて、「ダンボールってどうやって作るんだろう」と純粋に興味がわき、大善に目が止まりました。ダンボールはこの先もなくならないものであり、安定した業界であることにも惹かれました。
—就職活動を振り返って、成長したと感じるところはありますか?
齋藤 面接後、どんな会話をしたかを思い出し、「次に同じような質問があればこう答えよう」といった振り返りをしたのが役に立ちましたね。繰り返すうちにだんだん自信がついてくるのがわかり、スタート時と比べて、精神面での成長を感じました。
野島 面接にはとても苦手意識がありましたが、経験を重ねるうちに、なにを聞かれてもその場でなんとか受け答えができるようになりました。しっかり自己分析をし、周囲にアドバイスをもらうことで、自分の特性をいかす職種を見つけられたのがよかったです。